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Claude Academy
Model Family: Fable, Opus, Sonnet, Haiku

Claudeモデルファミリー

約 10 分 · クイズ 8 問 · 演習 1 問
重要キーワード (4 語)
Opus / Sonnet / Haiku (詩のスタイル) — 高性能・バランス・最軽量を表すモデルサイズ命名。2026 年にその上の Fable (寓話) が加わった
Token (トークン) — LLM がテキストを処理する単位。日本語は約 1 文字 1〜2 トークン
Context Window (コンテキストウィンドウ) — 1 リクエストで扱える最大トークン数
Latency (レイテンシ) — 応答までの時間。Haiku < Sonnet < Opus

モデルファミリー (Model Family)

Claude には用途に応じて複数のモデルが用意されています。 名前は 詩のスタイル から取られており、サイズと能力の関係を表しています。

🍱 たとえるなら「お店のメニュー」 - Haiku (俳句) = 立ち食いそば。安くて速い。短い用事ならこれで十分 - Sonnet (十四行詩) = 定食屋の日替わり。毎日食べても飽きない、普段使いの主役 - Opus (大作) = コース料理。ここぞという日のために - そして 2026 年、その上に Fable (寓話) / Mythos (神話) という「特別コース」が新設されました (→ ch1-l6)

モデル 性格 主な用途 相対コスト
Claude Fable (2026 新設) 一般提供の最高知能。長時間じっくり考える 最難関の推論、何時間も続く自律作業 最高
Claude Opus 高性能の主力。深い推論・長編生成 エージェント、研究、複雑なコード 高
Claude Sonnet バランス型。速度と知能の両立 一般的な業務、チャットボット、日常のコーディング 中
Claude Haiku 最軽量・最速・最安 大量バッチ、リアルタイム応答、分類 低

バージョニング (Versioning)

Claude モデルは「世代 (4.5, 4.6, …, 5, 5.1, 5.5 …) × サイズ (Fable / Opus / Sonnet / Haiku)」の組み合わせで進化します。 2026 年 9 月時点 の主なラインナップは次のとおりです。

モデル 世代 ひとこと
Fable 5.1 Claude 5 一般提供の最高知能 (Fable 5 の後継)
Opus 5.5 Claude 5 Opus の最新版。Opus 5 より安い
Opus 5 Claude 5 高性能の主力
Sonnet 5 Claude 5 普段使いの本命。価格も下がった
Haiku 4.5 Claude 4.x 最速・最安。Haiku はまだ 4.5 が最新

💡 「数字が大きい = 新しい」ですが、サイズごとに更新のタイミングがバラバラ です。 スマホの機種で言えば「Pro は新型が出たけど、廉価版はまだ前のモデル」のような状態。Haiku だけ 4.5 のままなのはそのためです。

モデル ID (Model ID)

API で指定するときは正確な ID を使います。

"claude-fable-5-1"   # Claude Fable 5.1  (最高知能)
"claude-opus-5-5"    # Claude Opus 5.5   (Opus の最新)
"claude-opus-5"      # Claude Opus 5
"claude-sonnet-5"    # Claude Sonnet 5   (普段使いの本命)
"claude-haiku-4-5"   # Claude Haiku 4.5  (最速・最安)

⚠️ モデル ID は時期によって変わるので、本番運用では必ず公式ドキュメントを確認してください。 古いモデルは段階的に廃止 (deprecation) されるので、依存している箇所は移行計画を立てましょう。 ID に日付 (-20250101 のような) を付け足す必要はありません。上の文字列がそのまま完全な ID です。

モデルの選び方: eval-driven model selection

  1. まず Sonnet で試す (コスト・性能のバランス良好)。
  2. 精度が足りなければ Opus に上げる。
  3. 速度・コスト最優先なら Haiku に下げる。
  4. 「ルーター用に Haiku、本処理に Sonnet」のように 混在させる のも有効。
  5. Opus でも歯が立たない最難関 だけ Fable を検討する。

これは eval-driven (評価駆動) な戦略で、勘ではなく数字で判断します。 評価については第9章で詳しく扱います。

🆕 2026 年の新常識: 「モデルを上げる前に、effort を上げる」 最近のモデルには effort (頑張り度) というツマミがあります (→ ch4-l8)。 「Sonnet だと浅い」と感じたら、いきなり Opus に乗り換える前に 同じモデルの effort を 1 段上げる のが安上がりなことも多いです。 車で言えば「車を買い替える前に、ギアを 1 段上げてみる」感覚です。

claude.ai のプラン (Pro / Max) と使用枠

claude.ai (Web チャット) は 5 時間ごとの使用枠 に加え、週ごとの上限 もあります。 枠を使い切るとリセットまで待つか、上位プランに上げる必要があります。 大きいモデルほど枠を多く消費するので、初心者ほど「ここぞ」で使うクセが大切。

プラン 月額 (USD) 大きいモデル (Opus / Fable) Sonnet Haiku Claude Code 想定ユーザー
Free $0 ✗ 少量 ✗ ✗ お試し
Pro $20 少なめ 普通 ✓ あり 個人ユーザー
Max 5x $100 多め たっぷり ✓ たっぷり パワーユーザー
Max 20x $200 大量 大量 ✓ 大量 開発者・重度利用
Team / Enterprise 人数課金 あり あり ✓ あり 法人共有

💡 正確な料金・上限・使えるモデルは頻繁に変わります。最新情報は https://claude.com/pricing を必ず確認してください。 Max は Pro の 約 5 倍 / 20 倍 の枠と覚えておくと近い。

API 従量課金 (claude.ai のプランとは別建て) はざっくり以下の比率:

モデル 入力 1M トークン 出力 1M トークン Haiku 比
Fable 5.1 $10 $50 約 10 倍
Opus 5 $5 $25 約 5 倍
Opus 5.5 $4 $20 約 4 倍
Sonnet 5 $2 $10 約 2 倍
Haiku 4.5 $1 $5 1 倍 (基準)

📉 値下がりの流れ: 2025 年ごろの Opus は $15/$75 で「Haiku の 15 倍」でした。今は Opus 5 でも Haiku の約 5 倍、Sonnet 5 は 約 2 倍 まで縮まっています。 「高いモデルは怖い」という感覚は少し古くなりました。それでも 何万件も回す処理 では差が積み上がるので、分類・抽出は引き続き Haiku が定番です。

大きいモデルの枠を使い切ったら? — 退避戦略

claude.ai で 「上限に達しました」 と出ても慌てず、以下を試しましょう:

元のタスク 退避先 理由
複雑なコード生成 Sonnet コーディングは Sonnet でも十分強い
校閲・要約・翻訳 Haiku 軽作業に大きいモデルはオーバースペック
アイデア出し・ブレスト Sonnet 創造性は Sonnet でも問題なし
深い推論・論文読解・戦略 リセットを待つ or Sonnet で再挑戦 大きいモデルでないと厳しい場面

Claude Code では /model でその場で切り替え可能 (例: /model sonnet)。 claude.ai はチャット入力欄のモデル名をクリックして切り替えられます。

モデル別「やるべきタスク」例

🏛️ Fable が活きる場面 (切り札)

  • Opus でも解けなかった 最難関の推論・設計
  • 何時間もかけて進める 長期の自律作業 (大規模な移行や調査を丸ごと任せる)
  • ⚠️ 1 回の返事に数分〜十数分かかることも普通。「待てる仕事」専用 と考える

🦅 Opus が活きる場面 (ここぞ用)

  • 複雑な 多段推論 (法務分析、論文読解、長期戦略立案)
  • 大規模コードベースの リファクタリング設計 (アーキテクチャ判断を含む)
  • 微妙なニュアンスの文章 (謝罪文・交渉メッセージ・重要な提案書)
  • 他モデルが手詰まりだった難問の セカンドオピニオン

⚖️ Sonnet が一番使われる場面 ← 普段使いはここ

  • 日常の コーディング (生成・レビュー・テスト・デバッグ)
  • ブログ記事・メール・ドキュメント 執筆
  • データの 整形・変換・分析
  • ChatGPT 的な 対話相手 として
  • ほとんどの 業務タスク

⚡ Haiku が威力を発揮する場面

  • 短い 質問への即答
  • 要約・分類・抽出 (1000 件のレビューにラベル付けなど)
  • 長文の 翻訳
  • リアルタイム応答 が必要なアプリ (チャットボット最前段)
  • 大量バッチ処理 (コスト最優先)

🎯 初心者の鉄則: 困ったら Sonnet。重要な意思決定だけ Opus。雑用は Haiku。Fable は最難関の切り札。

コンテキストウィンドウとトークン

各モデルが一度に扱える入力の最大長は コンテキストウィンドウ と呼ばれます。 現行の Fable / Opus / Sonnet は 100 万トークン (1M) が標準、Haiku 4.5 は 20 万トークン (200K) です。

📚 1M トークンってどのくらい? 日本語の文庫本なら 数冊〜10 冊分 をまとめて机に広げられるイメージです。 「机が広い」ほど資料を一度に見られますが、広げた分だけ料金もかかる ので、関係ない資料まで載せないのがコツです。

日本語は概ね 1 文字 1〜2 トークン、英語は 1 単語 1 トークン 程度です。

同じプロンプトでもモデルで結果は違う

大きいモデルは深い推論、Sonnet はバランス、Haiku はスピード重視で応答します。 実際に違いを見てみましょう。

▶ Haiku で試す
「Pythonのデコレータ」を 3 行で説明してください。
▶ Opus で試す
「Pythonのデコレータ」を 3 行で説明してください。

▶ Hands-on 演習

演習 1: 3 モデルを比較する

同じプロンプト を Haiku / Sonnet / Opus の 3 モデルで実行し、応答の質・速度・長さを比較してください。

プロンプト案:

次のフィボナッチ実装のバグを直してください: def fib(n): return fib(n-1) + fib(n-2) if n > 1 else n

観察ポイント: 1. 完了までのレイテンシ (体感) 2. 説明の深さ 3. 修正コードの正しさ 4. usage の input/output トークン数

▶ Playground を開いて実行
💡 ヒント

Playground 上部の モデル選択 を切り替えて、同じプロンプトを 3 回実行してみましょう。実行後に表示される usage のトークン数も比較ポイントです。

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