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第7章 · Claude on the Web

Research mode (リサーチモード)

Research Mode · 約 10 分

重要キーワード

English日本語説明
Research リサーチ claude.ai の多段検索+引用付きレポート機能。Web Search の上位互換的なエージェント
Multi-agent research マルチエージェントリサーチ Opus が計画を立て、複数の Sonnet サブエージェントが並列で検索・要約する仕組み
Citations 引用 回答内の各主張に出典 URL を紐付けて表示する機能
Sources panel ソースパネル Research の結果に並ぶ「参照したサイト一覧」

Research mode とは

claude.ai の Research は、Claude が 検索計画 → 並列検索 → 反復深掘り → 引用付き要約 を自動で回す 多段リサーチエージェント。 通常の Web Search トグル (1 回の検索) とは違い、複数のサブエージェントが同時に異なる切り口を調べ、結果を統合します。

[ユーザーの問い]
   ↓
[Lead Agent (Opus)]   ← 計画を立てる: 何を、どの順で、どこから調べるか
   ├─[Sub-agent 1] 公式サイト
   ├─[Sub-agent 2] ニュース記事
   ├─[Sub-agent 3] フォーラム/Reddit
   └─[Sub-agent 4] 学術論文
        ↓ 各自が要点を抽出
[統合・引用付きレポート]

数分〜十数分かかるが、ChatGPT の Deep Research や Perplexity Pro よりも速いとされ、 「30 分かかる調査を 5 分で終わらせる」 が公式の謳い文句。

Web Search との違い

Web Search (トグル) Research mode
検索回数 通常 1〜数回 数十回〜100 回以上
並列性 直列 複数サブエージェントで並列
引用 あり (簡易) 詳細・出典 URL 一覧 + 該当箇所紐付け
所要時間 数秒〜10 秒 数分〜十数分
消費トークン 少ない 多い (コスト消費が大きい)
向き 「今日の株価は?」 「市場 X の競合 5 社を調査して比較表」
プラン Free でも可 (制限) Pro 以上

Connectors との連携

Research モードは Web 全体に加え、有効化済みの Connectors (Google Drive / Notion / GitHub / Slack 等) も同時に検索対象 にできる。 つまり「社内ドキュメントと公開情報をまたいだ調査」が 1 リクエストで可能。

例: 「自社の Q3 戦略文書 (Drive) と業界の最新トレンド (Web) を統合して、来期戦略案を作って」

いつ使う / 使わない

使うべき - 競合比較・市場調査・出典が要る記事の下調べ - 「数十のサイトを横断して整理してほしい」系 - 自分が調べる時間を 数十分ぶん削減 したい時 - 引用付きで提出資料に転用したい時

使わない - 雑談・ブレスト (オーバースペック) - 答えが 1 サイトに載っているような単純な事実確認 → Web Search で十分 - リアルタイム性が秒単位で必要 (ライブの株価など) - プロンプトを反復しながら作る作業 (毎回数分待つことになる)

プロンプトのコツ

Research mode は 「最終アウトプット形式」を最初に指定する と精度が一気に上がる。

良い例:
「日本国内の AI 議事録 SaaS 上位 5 社の料金・特徴・主要顧客を、出典 URL 付きの比較表 (Markdown) で。
Free / Pro / Enterprise の各プランの最安値を必ず明記。最終確認日は 2026-05。」

悪い例:
「AI 議事録ツールについて教えて」(範囲が広すぎ、何分でも調査し続けてしまう)

注意点

▶ Research を依頼する例
日本の AI 議事録 SaaS の上位 5 社 (国内売上ベース) の比較表を作ってください。料金 (Free/Pro/Enterprise の最安) / 主要機能 / 主要顧客セグメント / 最近のリリース、を出典 URL 付き Markdown 表で。最終確認日は今日 (2026-05) と書いてください。

演習問題

演習 1: Web Search と Research の差を実感する

同じ質問 を Web Search トグルだけ ON で 1 回、Research mode で 1 回投げて結果を比較してください。

観察ポイント: - 引用元の数 (Web Search は通常 3〜5、Research は 20+ もある) - 表・構造化の有無 - 所要時間 vs 情報量のトレードオフ - 自分なら同じ調査に何分かかるかと比べる

スタータープロンプト:
Anthropic Claude / OpenAI ChatGPT / Google Gemini の最新フラッグシップモデル名・コンテキスト長・1M トークン対応の有無を、出典 URL 付きの比較表で。最終確認日: 2026-05。
ヒントを見る

Web Search → Research → Web Search の順でやると、Research の引用ボリュームと Web Search の引用ボリュームの差が体感できます。

サンプル解答を見る

良い結果は次の特徴を持ちます:

  • 比較表の各セルに (出典: example.com) が脚注として付く
  • 「未確認」「公式アナウンスなし」など わからない箇所を明示
  • ソースパネルに 15〜30 個の URL が並ぶ

理解度チェック

  1. Research mode と Web Search トグルの最大の違いは?
    1. Research は GPU を使う、Web Search は CPU
    2. Research は計画→並列検索→統合の多段エージェント、Web Search は単発検索
    3. Web Search の方が引用が多い
    4. Research は Free プランでのみ動く
  2. Research mode が向かないシナリオは?
    1. 競合 SaaS 5 社の料金比較
    2. 業界レポートの下調べ
    3. 「次の文を 3 行で要約して」のような単純タスク
    4. 学術文献の横断調査
  3. Research の精度を上げるプロンプトの書き方として正しいのは?
    1. 短く曖昧に投げる
    2. 最終アウトプット形式 (表形式・出典必須・対象範囲・最終確認日) を明記する
    3. 毎回モデルを変える
    4. ファイル添付を必ず付ける
  4. Research mode と Connector の組み合わせで可能になることは?
    1. claude.ai のレスポンス速度が 10 倍速くなる
    2. Web 全体と社内ドキュメントを横断した統合リサーチ
    3. API 呼び出しが無料になる
    4. GPU を使った画像生成
解答と解説を見る
  1. B — Research は Lead Agent が計画し、複数のサブエージェントが並列で調査・統合します。Web Search は通常 1 回の検索のみ。
  2. C — 単純な要約や雑談には完全にオーバースペックで、コストと時間の無駄になります。
  3. B — Research は範囲が広いほど終わらない調査になりがち。形式・範囲・期限を最初に固定すると精度が一気に上がります。
  4. B — Research は Web に加えて有効化済み Connectors (Drive/Notion/GitHub 等) も検索対象に含められます。