実用ユースケース集 (クラウド版 × ローカル版 連携)
重要キーワード
クラウド版 Claude Code と Code の本領は **連携** で発揮される
単独で使うのも便利ですが、Code (ローカル) と クラウド版 Claude Code (クラウド) を連携 させると、実務で劇的に効きます。
連携パターンの基本
[Claude Code (ローカル)] [クラウド版 Claude Code (クラウド)]
│ │
│ 1. 設計・準備 │
│ 2. 機密データの匿名化 │
│ ───────────► 公開可能データを渡す──► │
│ │ 3. 重い処理 (時間・並列)
│ ◄──── 成果物 ((PR / Drive)) ──────────│
│ │
│ 4. 結果のレビュー・微調整 │
│ 5. 本番反映 │
→ Code = 設計と機密処理、クラウド版 Claude Code = 重い処理、と役割分担。
実用ユースケース 10 選
🎯 UC1: 競合プライシング動向 (毎週)
目的: 経営会議向けに競合の料金変動を毎週レポート
フロー:
[Code] 競合リスト (CSV) を準備、対象URL を確認
↓
[クラウド版 Claude Code] 30 社の料金ページをスクレイプ → 表化 → Drive 保存
↓
[Code] 前週との差分を計算 → 重要変更 3 件を抽出
↓
[Slack] #leadership に「今週の動き」サマリ投稿
所要時間: クラウド版 Claude Code 1 時間 / Code 30 分 / 人間レビュー 15 分
🎯 UC2: 大規模ライブラリ移行 (例: React 17 → 18)
目的: 老朽化したフロントエンドの依存更新
フロー:
[Code] 現状の依存ツリーを `npm ls react` で確認
[Code] Plan Mode で移行計画を Claude に作成
↓
[クラウド版 Claude Code] リポジトリ clone → 依存更新 → breaking changes 対応
→ テスト実行 → PR 作成
↓
[Code] PR レビュー、テスト追加、CI 結果確認
↓
[GitHub] マージ
所要時間: クラウド版 Claude Code 3〜4 時間 / Code レビュー 1 時間 ポイント: 機密性が低く、テストで品質を担保できるタスクは クラウド版 Claude Code に任せられる典型例
🎯 UC3: GitHub Issue 大規模トリアージ
目的: 200+ オープン Issue を分類してアクションリスト化
フロー:
[クラウド版 Claude Code] GitHub MCP で全 Issue を取得 → 各 Issue を読む
→ カテゴリ分類 (bug/feat/docs/wontfix)
→ 優先度判定 (P0/P1/P2)
→ 重複検出
→ Notion DB に整理して保存
↓
[人間] ハイ優先度 Issue だけ確認 → アクション決定
所要時間: クラウド版 Claude Code 2〜3 時間 / 人間 30 分
🎯 UC4: 顧客フィードバック分析
目的: 直近 3 ヶ月のサポート問い合わせから改善優先順位を抽出
フロー:
[Code] 社内 DB から問い合わせデータをエクスポート
[Code] PII マスキング (顧客名・連絡先を匿名化) ← 機密処理は手元で
↓
[クラウド版 Claude Code] 匿名化済みデータをカテゴリ分類 → 頻度集計
→ 「最も多い不満」「最も高いコスト」を特定
→ グラフ作成 → スライド生成
↓
[Code] PM チームでレビュー、ロードマップに反映
所要時間: Code 1 時間 (匿名化) / クラウド版 Claude Code 2 時間 / レビュー 1 時間 ポイント: PII の匿名化を Code でローカル完結 させてから クラウド版 Claude Code に渡す
🎯 UC5: 社内ドキュメント整備
目的: 散らばった社内ドキュメントを統一フォーマットに
フロー:
[クラウド版 Claude Code] Notion / Drive / GitHub の全ドキュメント走査
→ 重複検出
→ 古い情報の検出 (最終更新が 6 ヶ月以上前 etc)
→ 統一テンプレで再構成案を提示
→ 「整理レポート」を Drive に保存
↓
[人間] レポートをレビュー → 承認後に クラウド版 Claude Code が実反映 (or 人手で)
所要時間: クラウド版 Claude Code 4 時間 / 人間レビュー 2 時間
🎯 UC6: マーケコンテンツ一括生成
目的: 月初に翌月分のブログ 5 本 + メールマガ 4 通を準備
フロー:
[Code] 過去のヒット記事をローカル分析、テーマを 5 つ決める
↓
[クラウド版 Claude Code] 各テーマに対してブログ下書き (1500 字) を生成
→ SEO キーワードの調査 (Web Search)
→ メールマガ 4 通も連動して生成
→ Drive `/marketing/2026-06-drafts/` に保存
↓
[Code] 人間レビュー → 微調整 (Code or VS Code 拡張)
↓
[CMS] 公開スケジュール設定
所要時間: クラウド版 Claude Code 2 時間 / 人間レビュー 2 時間
🎯 UC7: コードベース監査
目的: 四半期ごとの依存脆弱性 + 死んだコード検出
フロー:
[Code] リポジトリで `pip-audit` / `npm audit` を実行
↓
[クラウド版 Claude Code] 全 audit レポートを集約 → CVE データベースで詳細確認
→ 重大度別に整理
→ 「死んだコード」(参照ゼロ関数) も同時検出
→ Markdown レポート生成
↓
[Code] レポートをレビュー → 修正 PR を作成 (手元で)
所要時間: クラウド版 Claude Code 3 時間 / Code 修正 1〜2 時間
🎯 UC8: 採用候補者リサーチ
目的: シニアポジションの応募者プロファイルを公開情報で補強
フロー:
[Code] 候補者リスト (氏名 + 公開 LinkedIn / GitHub URL) を準備
[Code] PII マスキングは不要 (公開情報なので)
↓
[クラウド版 Claude Code] 各候補者の公開情報を集約
- GitHub: コミット頻度、主要言語、OSS 貢献
- 公開記事・登壇歴
- 過去の所属企業のサイズ・分野
→ 「補強プロファイル」を作成
↓
[人間] 面接準備に使用
所要時間: クラウド版 Claude Code 1 時間 / 5 名分 注意: プライバシーに配慮、公開情報のみ。SNS の私的内容は触らない指示を。
🎯 UC9: 年次レポート (英文資料の和訳要約)
目的: 海外 50 社の年次レポート (英語 PDF) から要点抽出
フロー:
[クラウド版 Claude Code] 各 PDF を取得 (公開 URL) → ページ解析
→ 財務ハイライト抽出
→ AI 関連の戦略言及を抽出
→ 日本語要約 (300 字/社)
→ スプレッドシートに集計
↓
[Code] 手元で詳細レビュー、追加分析
所要時間: クラウド版 Claude Code 4 時間 (50 社並列)
🎯 UC10: イベント運営支援 (登壇者調整)
目的: 来月のイベントに向けて 20 名の登壇者を調整
フロー:
[クラウド版 Claude Code] Calendar Connector で各登壇者の空き時間を取得
→ 講演テーマと組み合わせて最適スケジュール案 3 つ
→ 当日のタイムテーブル下書き
→ スライドテンプレ 1 本作成
→ 全登壇者へのメール下書き (Drive 保存)
↓
[人間] 確認 → 修正 → 送信
所要時間: クラウド版 Claude Code 2 時間
連携パターンの設計原則
① 機密処理はローカル (Code)、重い処理はクラウド (クラウド版 Claude Code)
PII マスキング → Code (機密)
スクレイピング → クラウド版 Claude Code (重い)
本番 DB 操作 → Code (機密)
スプレッドシート整形 → クラウド版 Claude Code (重い)
② 短いループは Code、長いバッチは クラウド版 Claude Code
インクリメンタル開発 → Code (対話的)
夜間バッチ → クラウド版 Claude Code (任せきり)
③ Connector で繋いで両方から使う
社内 MCP サーバーを書いておけば: - Claude Code から: ローカル CLI で社内 API 叩く - クラウド版 Claude Code から: クラウドで社内 API 叩く (適切な認証で)
→ 同じ社内ツールを両方の文脈から使える (ch6-l4 の MCP 参照)
④ 結果は外部に保存
クラウド版 Claude Code の VM はタスク終了で消える
↓
成果物は必ず Drive / GitHub / Notion / Slack に
↓
Code から再アクセスして続きの処理
始め方の推奨ロードマップ
| 週 | やること |
|---|---|
| 1 週目 | claude.ai で Project を 1 つ作る、クラウド版 Claude Code で軽いタスクを 1 件試す |
| 2 週目 | クラウド版 Claude Code で 30 分〜1 時間のタスクを 3 件、ジョブ仕様の質を改善 |
| 3 週目 | 機密度の低い半日タスクを クラウド版 Claude Code に任せる、Code との連携を試す |
| 4 週目 | チームに展開、Custom Connector 作成検討 |
| 1 ヶ月後 | 月 10〜30 時間の クラウド版 Claude Code 利用 (Pro〜Max 5x で運用) |
💡 小さく始めて、成功体験を積んでから広げる のが定石。最初から「100 件のタスクを並列に」と欲張ると失敗します。
あなたの業務 (役職・業界を仮定して構いません) で Code と クラウド版 Claude Code を連携させた業務改善案を 3 つ提案してください。各案に「フロー (Code/クラウド版 Claude Code のどちらが何をするか)、所要時間、期待効果、リスク」を含めてください。演習: 自社向けユースケース 5 件を設計
あなたの業務で Code × クラウド版 Claude Code 連携 で価値が出るユースケースを 5 件設計してください。
各ユースケースに含める: 1. 目的 (なぜやるか、ビジネス価値) 2. フロー (Code / クラウド版 Claude Code / 人間 の役割分担を明示) 3. 所要時間 (Code / クラウド版 Claude Code / 人間それぞれ) 4. 機密度 (低/中/高、データの扱い注意) 5. 期待効果 (時短時間 / 品質向上 / その他) 6. リスク (失敗時の影響、緩和策)
フォーマット: 1 ユースケースあたり Markdown で 8〜15 行。
演習: 1 つのユースケースを実際に試す
上記の UC1〜UC10 から 1 つを選び、実際に試してください (機密データを使わない範囲で)。
おすすめスタート: - UC1 競合プライシング (公開情報、判りやすい成果物) - UC8 採用候補者リサーチ (公開情報のみ) - UC9 年次レポート要約 (公開 PDF)
手順: 1. ジョブ仕様を 5 要素 (ch7-l3 参照) で書く 2. クラウド版 Claude Code に投げる (Pro 月枠で OK な範囲で) 3. 完了後、成果物の品質と所要時間を評価 4. 改善点をジョブ仕様に反映 → 翌週もう一度試す
評価項目: - 所要時間が予想通りか - 成果物の品質 (10 段階) - 人間が手直しした時間 - 実コスト (Compute Hours)
まとめ
お疲れ様でした!