クラウド版 Claude Code は「指示書を書く仕事」
クラウド版 Claude Code は人間在席なしで何時間も走るので、最初の指示書 (job spec) の質 が結果のすべてを決めます。 雑なプロンプトを投げると、雑な成果物 + 大量の課金が返ってきます。
良い クラウド版 Claude Code 依頼の 5 要素
| 要素 | 何を書く | 例 |
|---|---|---|
| 1. 目的 (Why) | なぜそれが必要か | 「来週の経営会議で競合動向を報告するため」 |
| 2. 入力 (Input) | データの所在・形式 | 「Drive の competitors.csv の 30 社分」 |
| 3. 手順 (How) | 期待する作業フロー | 「各社の料金ページを訪問 → プラン構造を抽出 → 表化」 |
| 4. 出力 (Output) | 成果物の形式・置き場 | 「Markdown 表形式、Drive /competitor-report.md に保存」 |
| 5. 完了の定義 (DoD) | 何が揃えば終わりか | 「30 社全部、空欄なし、典拠 URL 付き」 |
❌ 雑な依頼 (これだとダメ)
競合の料金プランを調べて。
→ クラウド版 Claude Code は何社調べる? どこから取る? どんな形式? いつ終わる? 推測で 8 時間動いて、的外れな成果物が返る可能性大。
✅ 良い依頼 (5 要素揃い)
## 目的
来週月曜の経営会議で「競合プライシング動向」を 5 分で報告するため。
## 入力
Drive 内 `/marketing/competitors.csv` の 30 社分のリスト。
- 列: 会社名, 公式サイト URL, セグメント, 国
- 主要セグメントは「mid-market」「enterprise」「smb」のいずれか
## 手順
1. 各社の公式サイトから「Pricing」「料金」「Plans」ページを探す
2. プラン名・月額・年額・含まれる機能をスクレイピング
3. 取れない場合は「N/A」と記録 (推測しない)
4. 通貨は USD に統一 (為替は当日のレートで概算)
5. プランの構造 (フリーミアム / 段階制 / 商談型) を分類
## 出力
Drive `/marketing/competitor-pricing-report-2026-05.md` に以下を保存:
```markdown
# 競合プライシング動向 (2026-05)
## サマリ (3 行)
...
## 全社一覧表
| 会社 | プラン構造 | 最安 (USD/月) | エンタープライズ | 典拠 URL | 取得日 |
| --- | --- | --- | --- | --- | --- |
...
## セグメント別の傾向
### Mid-market
...
### Enterprise
...
## 注目すべき動き 5 点
...
完了の定義 (DoD)
- [ ] 30 社すべて表に行がある (N/A 含む)
- [ ] 各行に典拠 URL と取得日がある
- [ ] サマリ 3 行が完成している
- [ ] 注目すべき動き 5 点がある
- [ ] レポートが Drive に保存され、URL を返す
制約
- スクレイピングは 各社サイトの robots.txt を尊重
- 1 社あたり最大 3 ページまで読む (それ以上は深追いしない)
- 推測で数値を入れない (取れなかったら N/A)
- 全工程の所要時間は 4 時間まで。超えそうなら中断して状況報告
連絡
- 完了したら Slack の #marketing-reports に「完了通知 + 主要発見 1 行」
- 途中で詰まったら同チャンネルに状況報告 (「30 社中 18 社まで処理済、ここで何をすべき?」)
→ これくらい書いて初めて、人間相当の品質の成果物が返る。
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## 結果の受け渡し (Handoff) パターン
成果物をどう受け取るかも設計の一部。
### パターン 1: Drive / Notion へのファイル保存
最も一般的。Connector 経由でクラウドに保存。
出力: Drive /team-folder/output-YYYY-MM-DD.md
→ 共有しやすい、履歴が残る、レビューしやすい。
### パターン 2: GitHub PR
コード変更を伴うタスク。
出力: 新ブランチ cw/<task-id> に commit → PR 作成
PR title: "[クラウド版 Claude Code] React 17→18 migration"
PR body: 何をしたか + 変更ファイル一覧 + テスト結果
→ レビュー → マージで本番反映。GitHub Actions の CI もそのまま走る。
### パターン 3: Slack / メール通知
軽めの結果や進捗報告。
出力: #updates チャンネルに「完了。サマリ: ... 詳細:
→ チームに非同期で共有。
### パターン 4: ダウンロード可能なファイル
CSV / XLSX / PDF / ZIP など。
出力: claude.ai のチャット内で「ダウンロード」リンク表示
→ 個人で受け取って手元で使う。クラウド版 Claude Code の VM が消える前にダウンロード推奨。
### パターン 5: ダッシュボード更新
社内ダッシュボードに数値を流し込む。
出力: 社内 API POST /api/reports/competitor-pricing に JSON で投稿
→ 自動化フローの一部として組み込む。Custom Connector が必要。
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## 進捗の扱い方
クラウド版 Claude Code は実行中も逐次状況を見せます。
### モニタリングのコツ
- 🟢 **明らかに順調**: 離席して別作業
- 🟡 **微妙な進捗**: 1 時間後に戻ってチェック
- 🔴 **詰まってる気配** (同じファイルで何度も止まる、エラーが繰り返す): 介入
### 介入の仕方
実行中に追加プロンプトを送れる:
ここまでの進捗ありがとう。robots.txt で取れない 3 社は スキップして、残り 27 社で完了して。
→ クラウド版 Claude Code は受け取って軌道修正。
### 中断・キャンセル
明らかに方針が違う方向に進んでいる時は **早めにキャンセル** が吉。
損切りせずに 4 時間後に「ダメな成果物」を受け取るより、30 分でキャンセルして仕切り直す方が安い。
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## 失敗時のリカバリー
### クラウド版 Claude Code が「無限ループ」しそうな時
- 同じエラーが 3 回以上繰り返される
- 「あと少しで終わります」と言いつつ進捗ゼロ
- → **Esc またはキャンセル**
### 成果物の品質が低かった時
そのまま再依頼するのではなく、**何が悪かったか** を明示してから再依頼:
前回の出力は <理由> で不十分でした。 次は <修正点> を必ず守って再実行してください。 Drive のファイルは上書きせず
-v2.mdでお願い。
### よくある失敗パターン
| 失敗 | 原因 | 対策 |
| --- | --- | --- |
| 30 社のうち 5 社しか調査していない | 「途中で諦める基準」が曖昧 | DoD に「30/30 必須」と明記 |
| 推測で数値を入れている | 「取れなかった時の挙動」未指定 | 「取れなかったら N/A」と明記 |
| 形式が崩れた表 | 出力形式の指定が不足 | サンプル出力を 1 行入れる |
| 4 時間後にようやく失敗報告 | 中間報告のタイミング未指定 | 「30 分ごとに進捗報告」を入れる |
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## ジョブ仕様テンプレ (コピペ用)
目的
<なぜこのタスクをやるか、ビジネス文脈>
入力
- データ: <所在 / 形式 / 件数>
- 参考: <参照すべき資料・ガイドライン>
- アクセス: <必要な認証・Connector>
手順
- <ステップ 1>
- <ステップ 2>
- <ステップ 3> ...
出力
- 形式:
- 置き場:
- ファイル名:
完了の定義 (DoD)
- [ ] <チェック項目 1>
- [ ] <チェック項目 2>
- [ ] <チェック項目 3>
制約
- 時間: 最大
、超えそうなら中断して報告 - 品質: <推測しない / 出典必須 / etc>
- 倫理:
連絡
- 進捗: <30 分 / 1 時間 ごとに、どこに>
- 完了: <どこに通知>
- 詰まったら: <どう報告> ```
このテンプレを Project Knowledge に入れておくと、毎回コピペするだけで品質の高い依頼が書けます。
次のジョブ仕様を改善してください。問題点と修正案を示し、最後に修正版を全文で示してください。
「競合 SaaS 30 社の料金プランを調べて表にして。Drive に保存して。なるべく早く。」