Claude Code on the web 入門 — ローカル版との使い分け
重要キーワード
Claude Code on the web (クラウド版 Claude Code) とは
ブラウザ (claude.ai/code) からコーディングタスクをクラウドの隔離環境に委任する 仕組み。 これは別製品ではなく Claude Code そのもののクラウド実行環境 です。 依頼 → Claude が Anthropic 管理の隔離 VM 上で作業 → 完了したら PR や成果物を受け取る。
[あなた]
↓ ブラウザ (claude.ai/code) で依頼 (1 分)
[Claude Code on the web (クラウドの隔離 VM)]
├ リポジトリを clone してコードを編集
├ コマンド・テストを実行
├ ファイルを読み書き
└ 数十分〜数時間続く (複数タスクを並列も可)
↓ 完了通知
[あなた]
↓ 成果物を確認 (PR / ファイル / レポート)
⚠️ 紛らわしい名前に注意: これは「Claude Code を web で動かす」もので、デスクトップの知識労働エージェント Claude Cowork とは別物です (下の表で整理)。
紛らわしい 3 つを整理: ローカル版 / web 版 / Cowork
| Claude Code (ローカル) | Claude Code on the web | Claude Cowork | |
|---|---|---|---|
| どこで動く | 手元の CLI / IDE | クラウドの隔離 VM | デスクトップアプリ |
| 主な対象 | 手元のコード | リポジトリのコード | ローカルのファイル/アプリ |
| 主な利用者 | 開発者 | 開発者 | 非エンジニア含む知識労働者 |
| 使い方 | 対話しながら開発 | 依頼して離席、並列・PR | 依頼して任せる (コード不要) |
| 代表例 | バグ修正・リファクタ | 大規模移行・並列ジョブ | 資料調査・分析・事務処理 |
→ 本レッスン以降の ch7-l3〜l5 は Claude Code on the web (クラウド版) を深掘りします。 Claude Cowork は「Claude Code の力を、コードを書かない人の日常業務へ」広げたデスクトップ製品で、 ローカルのフォルダを指定して資料作成やリサーチを丸ごと任せられます (詳細は https://www.anthropic.com/product/claude-cowork)。
ローカル版 と Claude Code on the web の違い (徹底比較)
| 観点 | Claude Code (ローカル) | Claude Code on the web |
|---|---|---|
| 動作場所 | ローカル CLI / IDE | クラウドの隔離 VM |
| 主対象 | 手元のコード | リポジトリのコード + クラウド作業 |
| 長時間性 | セッション中 (長くて数時間) | 数時間〜 OK |
| 並列性 | 通常 1 セッション | 複数並列に投げられる |
| 操作対象 | ローカルのファイル/シェル | VM 上のファイル/シェル/ブラウザ |
| トリガー | キーボード対話 | チャット 1 文で委任 |
| ユーザー在席 | 必要 (リアルタイム対話) | 不要 (依頼後は離席 OK) |
| 結果受け取り | リアルタイム | 完了通知 + PR / 成果物 |
| ローカル統合 | ◎ | △ (PR 経由 etc) |
| クラウドアクセス | △ (許可制) | ◎ (デフォルトでネット可) |
| 機密データ | ローカル前提で安心 | ⚠️ クラウド送信に注意 |
| 代表ユースケース | 対話的なコード生成・デバッグ | 大規模移行・並列ジョブ・自動 PR |
使い分けの原則
| 「これがしたい」 | 推奨 |
|---|---|
| 自分のリポジトリのコードを直接編集 | Code |
| 30 分以上かかる調査やデータ処理 | クラウド版 Claude Code |
| ローカルにある秘密データを扱う | Code (ローカル完結) |
| 並行で 5 つのタスクを進めたい | クラウド版 Claude Code (並列起動) |
| 「ながら作業」で別のことをしたい | クラウド版 Claude Code (依頼後離席) |
| ブラウザを開いてポチポチ操作 | クラウド版 Claude Code (Computer Use) |
| インクリメンタルに対話しながら作る | Code |
| プレゼン資料を一括生成 | クラウド版 Claude Code |
何が クラウド版 Claude Code の VM 上にあるか
- 🌐 ブラウザ (Chromium 系、Computer Use で操作)
- 📁 ファイルシステム (タスク中だけ存在、終了後はクリア)
- 🐍 Python / Node.js / Bash 環境
- 🔧 Git, gh CLI (GitHub 連携可)
- 📄 LibreOffice (Word/Excel/PowerPoint 互換)
- 🖼️ ImageMagick, ffmpeg などの一般ツール
- 🔌 (許可すれば) Connectors 経由で SaaS 連携
つまり 「Linux の事務 PC が 1 台、Claude が中で働いている」 イメージ。
使い方の流れ
[claude.ai] 「クラウド版 Claude Code タスクを依頼」ボタン
↓
[依頼文を書く]
タスクの目的・入力・期待出力・制約
↓
[クラウド版 Claude Code 起動]
進捗が随時更新される
各ステップのスクショや実行ログが見える
↓
[完了]
成果物のリンク・要約レポートを受け取る
↓
[必要なら追加指示]
「ここを修正して」「もう 1 案」など
クラウド版 Claude Code が向くタスクの特徴
- ⏱️ 時間がかかる (15 分〜数時間)
- 🔄 反復的 (30 件 / 100 件などの繰り返し)
- 🌐 クラウド完結 (ローカル特殊環境が不要)
- 📦 入出力が明確 (始まりと終わりが定義しやすい)
- 🔐 機密度が低〜中 (公開情報や社内一般文書)
クラウド版 Claude Code が向かないタスク
- ⚡ 数秒で終わる単発質問 → 通常チャットで十分
- 🔒 機密度が極めて高いデータ → Code でローカル処理
- 🏢 社内 VPN 越しの DB 等 → VM からアクセスできない
- 🎯 リアルタイム対話が必要 → Claude Code の方が速い
- 🖥️ ローカル特殊ハード必要 (社内 USB デバイス等)
クラウド版 Claude Code と GitHub
GitHub 連携を許可すると、クラウド版 Claude Code は PR を自動で作成 できます:
ユーザー: 「このリポジトリの React 17 を 18 に移行する PR を作って」
↓
クラウド版 Claude Code (VM 上で):
1. リポジトリを git clone
2. 依存を更新 (package.json)
3. breaking changes に対応する編集
4. テスト実行
5. 通ったら新ブランチにコミット → push
6. gh pr create で PR 作成
↓
ユーザー: PR URL を受け取る → レビュー
レビュー前提の自動 PR が現実的になります。
並列タスク
複数の クラウド版 Claude Code タスクを同時に投げて並列実行できます。
[Task A] 競合 10 社のプライシング比較表 ─┐
[Task B] CSV データのクレンジング ├─ 並列実行
[Task C] ニュース記事 50 件の要約 ┘
「資料 100 件を 5 タスクに分割して並列調査」のような使い方が可能。
次の 5 タスクについて、Claude Code / クラウド版 Claude Code / どちらでも可、を理由付きで判定してください。1) ローカルの 100 行のバグ修正 2) Web から競合 30 社の料金プラン抽出 3) 翌週の会議用スライド 20 枚作成 4) 機密の社内 DB スキーマ移行 5) GitHub の古い Issue 200 件のトリアージ演習: Code vs クラウド版 Claude Code の判別表を作る
あなたが今週やる予定のタスクを 5〜10 件挙げ、それぞれを Claude Code / クラウド版 Claude Code / どちらも不適 (人間がやる) に分類してください。
フォーマット: | タスク | 推奨 | 理由 | 所要時間目安 | | --- | --- | --- | --- | | 例: PR レビュー (3 件) | Code | ローカル完結・短時間 | 30 分 | | 例: 競合分析 (50 サイト) | クラウド版 Claude Code | 長時間・並列性 | 4 時間 | | 例: 給与交渉 | 人間 | 人間の判断・関係性 | - |
観察ポイント: - 「Code か クラウド版 Claude Code か」で迷うタスクの境界線 - どちらにも適さない (人間がやるべき) タスクの特徴
まとめ
お疲れ様でした!