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第7章 · Claude on the Web

Claude Code on the web 入門 — ローカル版との使い分け

Claude Code on the web — vs Local · 約 12 分

重要キーワード

English日本語説明
Claude Code on the web クラウド版 Claude Code claude.ai/code でコーディングタスクをクラウドの隔離 VM に委任する Claude Code の実行環境
Claude Cowork クロードコワーク デスクトップで動く知識労働向けエージェント。Claude Code on the web とは別物
Sandbox VM サンドボックス VM クラウド版 Claude Code が動く Anthropic 管理の隔離環境
Async Agent 非同期エージェント ユーザーが画面を離れても動き続けるエージェント

Claude Code on the web (クラウド版 Claude Code) とは

ブラウザ (claude.ai/code) からコーディングタスクをクラウドの隔離環境に委任する 仕組み。 これは別製品ではなく Claude Code そのもののクラウド実行環境 です。 依頼 → Claude が Anthropic 管理の隔離 VM 上で作業 → 完了したら PR や成果物を受け取る。

[あなた]
   ↓ ブラウザ (claude.ai/code) で依頼 (1 分)
[Claude Code on the web (クラウドの隔離 VM)]
   ├ リポジトリを clone してコードを編集
   ├ コマンド・テストを実行
   ├ ファイルを読み書き
   └ 数十分〜数時間続く (複数タスクを並列も可)
   ↓ 完了通知
[あなた]
   ↓ 成果物を確認 (PR / ファイル / レポート)

⚠️ 紛らわしい名前に注意: これは「Claude Code を web で動かす」もので、デスクトップの知識労働エージェント Claude Cowork とは別物です (下の表で整理)。

紛らわしい 3 つを整理: ローカル版 / web 版 / Cowork

Claude Code (ローカル) Claude Code on the web Claude Cowork
どこで動く 手元の CLI / IDE クラウドの隔離 VM デスクトップアプリ
主な対象 手元のコード リポジトリのコード ローカルのファイル/アプリ
主な利用者 開発者 開発者 非エンジニア含む知識労働者
使い方 対話しながら開発 依頼して離席、並列・PR 依頼して任せる (コード不要)
代表例 バグ修正・リファクタ 大規模移行・並列ジョブ 資料調査・分析・事務処理

→ 本レッスン以降の ch7-l3〜l5 は Claude Code on the web (クラウド版) を深掘りします。 Claude Cowork は「Claude Code の力を、コードを書かない人の日常業務へ」広げたデスクトップ製品で、 ローカルのフォルダを指定して資料作成やリサーチを丸ごと任せられます (詳細は https://www.anthropic.com/product/claude-cowork)。

ローカル版 と Claude Code on the web の違い (徹底比較)

観点 Claude Code (ローカル) Claude Code on the web
動作場所 ローカル CLI / IDE クラウドの隔離 VM
主対象 手元のコード リポジトリのコード + クラウド作業
長時間性 セッション中 (長くて数時間) 数時間〜 OK
並列性 通常 1 セッション 複数並列に投げられる
操作対象 ローカルのファイル/シェル VM 上のファイル/シェル/ブラウザ
トリガー キーボード対話 チャット 1 文で委任
ユーザー在席 必要 (リアルタイム対話) 不要 (依頼後は離席 OK)
結果受け取り リアルタイム 完了通知 + PR / 成果物
ローカル統合 △ (PR 経由 etc)
クラウドアクセス △ (許可制) ◎ (デフォルトでネット可)
機密データ ローカル前提で安心 ⚠️ クラウド送信に注意
代表ユースケース 対話的なコード生成・デバッグ 大規模移行・並列ジョブ・自動 PR

使い分けの原則

「これがしたい」 推奨
自分のリポジトリのコードを直接編集 Code
30 分以上かかる調査やデータ処理 クラウド版 Claude Code
ローカルにある秘密データを扱う Code (ローカル完結)
並行で 5 つのタスクを進めたい クラウド版 Claude Code (並列起動)
「ながら作業」で別のことをしたい クラウド版 Claude Code (依頼後離席)
ブラウザを開いてポチポチ操作 クラウド版 Claude Code (Computer Use)
インクリメンタルに対話しながら作る Code
プレゼン資料を一括生成 クラウド版 Claude Code

何が クラウド版 Claude Code の VM 上にあるか

つまり 「Linux の事務 PC が 1 台、Claude が中で働いている」 イメージ。

使い方の流れ

[claude.ai] 「クラウド版 Claude Code タスクを依頼」ボタン
   ↓
[依頼文を書く]
   タスクの目的・入力・期待出力・制約
   ↓
[クラウド版 Claude Code 起動]
   進捗が随時更新される
   各ステップのスクショや実行ログが見える
   ↓
[完了]
   成果物のリンク・要約レポートを受け取る
   ↓
[必要なら追加指示]
   「ここを修正して」「もう 1 案」など

クラウド版 Claude Code が向くタスクの特徴

クラウド版 Claude Code が向かないタスク

クラウド版 Claude Code と GitHub

GitHub 連携を許可すると、クラウド版 Claude Code は PR を自動で作成 できます:

ユーザー: 「このリポジトリの React 17 を 18 に移行する PR を作って」
   ↓
クラウド版 Claude Code (VM 上で):
  1. リポジトリを git clone
  2. 依存を更新 (package.json)
  3. breaking changes に対応する編集
  4. テスト実行
  5. 通ったら新ブランチにコミット → push
  6. gh pr create で PR 作成
   ↓
ユーザー: PR URL を受け取る → レビュー

レビュー前提の自動 PR が現実的になります。

並列タスク

複数の クラウド版 Claude Code タスクを同時に投げて並列実行できます。

[Task A] 競合 10 社のプライシング比較表  ─┐
[Task B] CSV データのクレンジング         ├─ 並列実行
[Task C] ニュース記事 50 件の要約         ┘

「資料 100 件を 5 タスクに分割して並列調査」のような使い方が可能。

▶ Code vs クラウド版 Claude Code 判別
次の 5 タスクについて、Claude Code / クラウド版 Claude Code / どちらでも可、を理由付きで判定してください。1) ローカルの 100 行のバグ修正 2) Web から競合 30 社の料金プラン抽出 3) 翌週の会議用スライド 20 枚作成 4) 機密の社内 DB スキーマ移行 5) GitHub の古い Issue 200 件のトリアージ

演習問題

演習 1: Code vs クラウド版 Claude Code の判別表を作る

あなたが今週やる予定のタスクを 5〜10 件挙げ、それぞれを Claude Code / クラウド版 Claude Code / どちらも不適 (人間がやる) に分類してください。

フォーマット: | タスク | 推奨 | 理由 | 所要時間目安 | | --- | --- | --- | --- | | 例: PR レビュー (3 件) | Code | ローカル完結・短時間 | 30 分 | | 例: 競合分析 (50 サイト) | クラウド版 Claude Code | 長時間・並列性 | 4 時間 | | 例: 給与交渉 | 人間 | 人間の判断・関係性 | - |

観察ポイント: - 「Code か クラウド版 Claude Code か」で迷うタスクの境界線 - どちらにも適さない (人間がやるべき) タスクの特徴

スタータープロンプト:
私の今週のタスク 7 件を Claude Code / クラウド版 Claude Code / 人間 に分類してください。役割: B2B SaaS のテックリード。タスク: 1) 大規模 PR レビュー 2) 競合 SaaS 20 社の機能マップ作成 3) 障害ポストモーテム執筆 4) Python 2→3 マイグレーション 5) 採用面接 6) 議事録 30 件からアクション抽出 7) 来期予算策定。
ヒントを見る

迷ったら「ローカルでサクッと反復したいか / 任せて離席できるか」が判別ポイント。人間ファクター (判断・関係性・倫理) があるタスクは AI に任せきれない。

理解度チェック

  1. クラウド版 Claude Code が動く場所は?
    1. ローカル CLI
    2. クラウド上の隔離 VM
    3. Excel アドイン
    4. ルーター
  2. Claude Code と クラウド版 Claude Code の **最大の違い** は?
    1. 扱えるモデルの種類
    2. 場所 (ローカル vs クラウド) と在席要否 (リアルタイム対話 vs 任せて離席)
    3. GPU の有無
    4. 課金通貨
  3. クラウド版 Claude Code が向く典型的なタスクは?
    1. 1 行の翻訳
    2. 数時間かかる調査・整形・自動化、並列タスク
    3. ローカルの機密 DB 操作
    4. GPU ベンチマーク
  4. 「機密度が極めて高い社内 DB のスキーマ変更」は?
    1. クラウド版 Claude Code (並列に試せて速い)
    2. Claude Code (ローカル完結で機密が外に出ない)
    3. 通常チャットで質問
    4. どれでも同じ
  5. クラウド版 Claude Code が苦手なのは?
    1. 数十時間の調査
    2. 並列タスク
    3. 数秒で終わる単発質問
    4. ブラウザ操作
解答と解説を見る
  1. B — クラウド版 Claude Code はクラウドの隔離環境で動きます。ユーザーは離席して別作業ができます。
  2. B — 場所と在席要否が最大の違い。Code はローカルでリアルタイム、クラウド版 Claude Code はクラウドで任せきり。
  3. B — 長時間・反復・並列・任せきり、これが クラウド版 Claude Code の真価。
  4. B — 機密データを扱う作業は Code (ローカル) が安全。クラウド版 Claude Code のクラウド VM に機密を上げない原則を。
  5. C — 短すぎるタスクは普通のチャットで十分。クラウド版 Claude Code の真価は長時間タスクです。