重要キーワード
| English | 日本語 | 説明 |
| Skill |
スキル |
Claude が必要時に読み込む「指示+スクリプト+参考資料」のフォルダ |
| SKILL.md |
スキル定義 |
Skill の入り口ファイル。YAML frontmatter (name, description) + Markdown 指示文 |
| Pre-built Skills |
公式 Skill |
Anthropic が提供する PowerPoint / Excel / Word / PDF 等の標準 Skill |
| Custom Skills |
カスタム Skill |
ユーザーが作成し ZIP でアップロードする独自 Skill |
| Code Execution |
コード実行 |
Custom Skill のスクリプトを動かすための claude.ai 上のサンドボックス |
Skills とは
Skill = Claude が必要なときだけ読み込む「専門タスク用パッケージ」。
SKILL.md (指示文) + 任意のスクリプト・参考ファイル を 1 つのフォルダにまとめ、
description で「どんな時に発動するか」を Claude 自身に判断させる 仕組み。
wzxhzdk:0
SKILL.md の中身は最小こんな感じ:
wzxhzdk:1
公式 Skill (Pre-built)
Anthropic が用意していて 誰でも使える のがこちら (2026 年時点):
| Skill |
主な用途 |
| PowerPoint |
スライド生成 (テンプレートに沿った企画書など) |
| Excel |
表計算ファイル作成 + 数式・グラフ |
| Word |
体裁整った文書作成 |
| PDF Form |
PDF フォームへの自動記入 |
公式 Skill は Free プランでも使える (利用回数制限あり)。
Custom Skill の作り方
- 上記の構造でフォルダを作る
- ZIP に固める
- claude.ai で Settings → Customize → Skills → "+ Create skill" からアップロード
- プロンプト中で必要時に Claude が自動 invoke する (
description がトリガー)
💡 Custom Skill は Pro / Max / Team / Enterprise プラン + Code Execution 有効化 が必要。
Claude Code の Skills と何が違うか
|
claude.ai の Skill |
Claude Code の Skill (ch6) |
| 使う場所 |
ブラウザの Claude チャット |
ターミナル / IDE の Claude Code |
| 配布 |
ZIP アップロード |
リポジトリ内 .claude/skills/ |
| 実行環境 |
claude.ai のサンドボックス |
ローカルマシン |
| 想定ユーザー |
ナレッジワーカー |
開発者 |
| Skill のフォーマット |
同じ (SKILL.md + YAML) |
同じ |
⚠️ ここが重要: SKILL.md のフォーマットは共通。
1 度書いた Skill は claude.ai / Claude Code / Claude API で同じものが使える。
(ただし呼び出し可能なツールは環境ごとに違う — claude.ai なら sandbox、Claude Code ならローカル CLI)
description の書き方が成否を分ける
Claude は description を読んで「この Skill を発動すべきか」を自分で判断する。
description が曖昧だと 発動しない か 間違ったタイミングで発動する。
| ❌ 悪い description |
✅ 良い description |
| "request handling" |
"ユーザーが PDF 請求書を添付して 金額/日付/税額 を抽出したい時に使う" |
| "Excel の処理" |
"売上データの CSV を渡されてピボット表+グラフ付き .xlsx を返す時に使う" |
| "ヘルプ" |
"(具体的な状況がない → そもそも Skill 化不要)" |
いつ Skill 化するか
✅ 向いている:
- 同じ手順を繰り返す業務 (請求書処理・週報生成・特定フォーマットへの変換)
- 特殊な社内ルール (ブランドガイドライン・略語辞書・命名規則)
- 専門ファイル形式 (社内独自の YAML / 設計書テンプレ等)
❌ 向いていない:
- 1 回限りのアドホックな指示 → 普通のプロンプトで十分
- 機密情報そのものを Skill に書き込む (Skill は使い回されるのでログに残りやすい)
ベストプラクティス
- まず公式 Skill を試す — どう動くかを体感してから自作へ
- 小さく始める — SKILL.md だけで完結する Skill から作る (スクリプトは後で追加)
- description はテストする — 同じ Skill を何度か違う言い回しで呼んでみて、確実に発動するか確認
- 信頼できないソースの Skill を入れない — Skill は claude.ai 上で動くので、悪意ある Skill は脅威になりうる
- Team 共有は Custom Skill — 同じ Skill をチーム全員に配ると「業務の標準化」が進む
▶ Skill 案を相談私は経理担当者です。毎月 30 通ほど取引先から PDF 請求書が届き、金額・税額・支払期日を Excel に転記しています。これを Custom Skill にするとしたら、SKILL.md の name / description / 指示本文をどう書くべきか案を 3 通り出してください。発動条件 (description) の差分を明示すること。
演習問題
演習 1: 公式 PowerPoint Skill を使ってみる
claude.ai 上で公式 Skill を意識的に使ってみてください。
- Pre-built Skill が有効化されているか確認 (Settings → Customize → Skills)
- 「3 枚のスライド で〇〇の企画書を作って」と依頼 (PowerPoint Skill が自動 invoke される)
- 結果を .pptx でダウンロード して PowerPoint で開く
- 普通のプロンプト (Skill なし) で同じ依頼をした時との差を観察
スタータープロンプト:
新規事業「AI 議事録 SaaS」の社内向け企画書を 5 枚のスライドで作ってください。表紙 / 課題 / 解決策 / 市場規模 / 来期計画 の構成。色は控えめ、フォントは見やすさ重視で。
ヒントを見る
Claude が「Skill を使った」ことはチャット内のシステムメッセージや、添付された .pptx ファイルから判別できます。
サンプル解答を見る
良い結果は:
- ダウンロード可能な .pptx ファイルが添付される
- 各スライドが独立したページで構成されている (1 枚に詰め込まない)
- 文字情報だけでなくレイアウトが整っている (タイトル / 箇条書き / 表 等)
演習 2: Custom Skill を 1 つ書いてみる (Pro プラン以上)
あなたの業務で 「同じ手順を毎週やっている」 作業を 1 つ思い浮かべて、最小の SKILL.md を書いてください。
要件:
1. name は kebab-case (例: weekly-report-summarizer)
2. description には 発動条件 (どんな入力が来た時に動くか) を具体的に書く
3. 本文の指示は箇条書きで、出力フォーマットも明記
4. (任意) ZIP に固めて claude.ai にアップロードして実際に発動するか試す
スタータープロンプト:
私は人事担当で、毎週金曜に Slack の #general から「週次のお知らせ」を抽出して Notion ページにまとめています。これを Custom Skill にしたいので、name / description / 本文 (Markdown) を書いてください。発動条件は「Slack の URL / エクスポート JSON が貼られたら」とします。
ヒントを見る
description が抽象的だと Claude が発動を判断できません。「ユーザーが Slack のスレッド URL or 1 週間ぶんのメッセージを貼り付けた時」と発火条件を明示するのがコツ。
サンプル解答を見る
良い SKILL.md は:
---
name: weekly-slack-digest
description: ユーザーが Slack の #general の 1 週間ぶんメッセージ (URL or JSON) を貼り付けた時に、人事週報フォーマットで要約する
---
# 週次お知らせダイジェスト
1. メッセージを「重要 / お知らせ / 雑談」に分類
2. 「重要 / お知らせ」のみを Notion ページ用 Markdown で要約
3. 出力フォーマット: 見出し + 日付 + 投稿者 + 1 文サマリ
理解度チェック
-
claude.ai の Skill と Claude Code の Skill の関係は?
- 全く別物で互換性はない
- SKILL.md のフォーマットは共通で、動く環境だけが違う
- Claude Code の Skill は claude.ai では一切動かない
- claude.ai の Skill は Python のみ、Claude Code は Markdown のみ
-
Skill が **発動するかどうか** を Claude が判断する根拠は?
- ファイル名
- SKILL.md 内の description (YAML frontmatter)
- ZIP のサイズ
- ユーザーが明示的に Skill 名を呼ぶことが必須
-
Custom Skill に必要なプランは?
- Free でも作れる
- Pro / Max / Team / Enterprise + Code Execution 有効化
- Enterprise のみ
- Claude Code のサブスクリプションのみ
-
Skill 化に **向かない** 業務は?
- 毎月の請求書 PDF からの数値抽出
- ブランドガイドラインに沿った文章生成
- 1 回限りのアドホックな質問
- 週次レポートの定型フォーマット化
解答と解説を見る
- B — Skill のフォーマット (SKILL.md + YAML frontmatter) は共通で、claude.ai / Claude Code / Claude API で同じ Skill が再利用できます。
- B — description が具体的であるほど Claude は適切なタイミングで Skill を invoke します。曖昧だと発動しない / 誤発動します。
- B — 公式 Pre-built Skill は Free でも一部使えますが、Custom Skill のアップロード+コード実行は Pro 以上が要件です。
- C — 1 回限りの作業は普通のプロンプトで十分。Skill は「繰り返し発生する手順」のパッケージ化に向きます。