第7章 · Claude on the Web

Connectors / MCP for the Web

Connectors
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重要キーワード

Connector
コネクタ
claude.ai が外部 SaaS と連携する仕組み
OAuth
OAuth認証
ユーザーの代理でサービスにアクセスする標準認証
Custom Connector
カスタムコネクタ
自社 MCP を claude.ai に登録
Scope
スコープ
認可される操作の範囲 (read-only など)

Connectors とは

claude.ai を SaaS と接続 する仕組み。ユーザーがチャットで「先週の Notion ノートを要約して」と言うだけで、Claude が Notion を読みに行きます。

公式 Connectors (主要なもの)

  • 🟢 Google Drive (Docs/Sheets/Slides 読み込み)
  • 📧 Gmail (メール検索・読み込み・下書き)
  • 📅 Google Calendar (予定確認・作成)
  • 💻 GitHub (PR/Issue/コード)
  • 📝 Notion (ページ検索・読み込み・更新)
  • 💬 Slack (チャンネル検索・メッセージ送信)
  • 💳 Stripe (決済データ)
  • 🎨 Canva (デザイン素材)
  • ... 他続々追加中

セットアップ手順 (例: Google Drive)

  1. claude.ai → Settings → Connectors
  2. 「Google Drive」を選択 → Connect
  3. ブラウザで Google OAuth 画面 → 認可
  4. 認可スコープを確認 (read-only 推奨)
  5. 完了。チャットで使えるように:

wzxhzdk:0

→ Claude が自動で Drive を検索 → 関連ファイルを取得 → 要約。

内部的には MCP

公式 Connectors の多くは MCP サーバー として実装されています。 Claude Code でも同じ MCP を使えるので、Web ↔ ローカルで一貫した体験 が得られます。

wzxhzdk:1

→ 自社の Custom Connector を 1 つ書けば、両方から使える。


各 Connector の実用例

Google Drive

> /marketing 配下の 2026 年の議事録から、Q1 の意思決定を 5 つに整理して
> 先月の OKR レポート Doc を読んで、達成率の低い目標 3 つを特定
> Sheets `metrics-2026.xlsx` の B〜F 列を可視化して、傾向を分析

Gmail

> 今週の未読の重要メール (上司・顧客から) を要約して
> 最近のメール 30 件から、頻出する依頼パターン 5 つを抽出
> このメール (転送) に対する返信草案を 3 案で

GitHub

> anthropics/claude-code リポジトリの最新 5 PR を要約
> issue #42 にコメントして「LGTM、approve しました」と書いて
> 私がアサインされている open Issue の優先度を判定して

Notion

> 「設計レビュー 2026Q1」ページから、未決議事項を抽出して GitHub Issue 化して
> Engineering ワークスペースの全 KPI ページから、Q2 の主要指標を一覧化

Slack

> #general の最新 50 メッセージから、未対応の質問を抽出
> #ops に「本日のデプロイ完了 🚀」と投稿

Calendar

> 来週の会議で、議題が空欄のものを特定して、出席者の最近のメールから推測した議題を埋めて
> 今月の会議時間の合計と、最も長い会議トップ 5 を集計

強力な組み合わせ Use Case

Combo 1: GitHub × Notion

先週マージされた PR からリリースノートを Notion ページに書いて

→ GitHub から PR 情報取得 → Markdown 生成 → Notion に投稿。

Combo 2: Drive × Slack

Drive の quarterly-review-2026Q1.docx を要約して、#leadership チャンネルに投稿

Combo 3: Calendar × Gmail

明日の会議の議題を、出席者の最近のメールから推測して

Combo 4: Stripe × Slack

過去 24 時間の決済失敗を集計して、原因と一緒に #ops に通知

→ ビジネスインテリジェンスを チャット 1 文で 自動化できる。


自社サービスを Connector にする (Custom Connector)

社内ツールを Claude から自然言語で操作できるようにする手順:

① MCP サーバーを書く

ch6-l4 の FastMCP の例を参照。HTTP/SSE で公開:

from mcp.server.fastmcp import FastMCP
mcp = FastMCP("my-internal-tools")

@mcp.tool()
def get_user_status(user_id: str) -> dict:
    """社内ユーザーシステムの状態を取得"""
    # ... 実装 ...
    return {"status": "active", "tier": "enterprise"}

if __name__ == "__main__":
    mcp.run(transport="sse", port=8000)

② OAuth 認証ハンドラを実装

ユーザーが claude.ai 上で OAuth ログインする経路を提供。

③ HTTPS で公開

社内サーバー (or AWS / Vercel 等) に HTTPS で公開。 URL を https://mcp.your-company.com のような形で固定。

④ claude.ai に登録

  1. claude.ai の Settings → Custom Connectors
  2. 「Add Connector」 → URL 入力
  3. メタデータ (名前・説明・アイコン) を入れる
  4. 認証方式を選択

⑤ 社員が認可

各社員が claude.ai 上で OAuth 経由で認可 → 使える状態に。

「社内向け Claude Plugin」 が出来上がる。


セキュリティのチェックリスト

項目 推奨
スコープ 最小限から (read-only → write は別途)
監査ログ 全アクセスを記録 (誰が何時に何を)
ユーザー権限 個別に切り分け (Connector 側で許可制)
トークン取り消し 失効・取り消し機構を持つ
データ暗号化 TLS 必須、保存時も暗号化推奨
PII 取り扱い 必要最小限、通信ログから除外

よくある失敗

  • 🚫 read-only で十分なのに write 権限を付与 → 暴走時のリスク
  • 🚫 トークンを長期発行で取り消し機構なし → 漏洩時に対処不能
  • 🚫 全社員が同じトークンを共有 → 監査不能

Web 検索 vs Connectors

Web Search Connectors
対象 公開 Web あなたが認可した SaaS
認証 不要 OAuth
プライバシー 公開情報 個人/組織データ
用途 最新情報リサーチ 個人化されたタスク
実装 内蔵 MCP プロトコル

「公開情報」は Web Search、「自分の SaaS データ」は Connectors、と使い分け。


制限事項

  • 一部 Connector は read-only (write 操作非対応)
  • 大量データの一括処理には不向き → クラウド版 Claude Code で処理する設計
  • 認証期限切れに注意 (1〜3 ヶ月で再認可が必要なことも)
  • Free プランでは使えない Connector もある
▶ Connectors 活用案
私はカスタマーサポート責任者です。Gmail + Notion + Slack の Connector を組み合わせて、毎週の運用を改善できる Claude ワークフローを 3 つ設計してください。各案にチャットで投げる例文を含めて。
Hands-on Exercise

演習: Connector 1 つを実際に有効化して試す

あなたが日常使う SaaS から 1 つ選び (Google Drive / GitHub / Notion など)、claude.ai に Connector を有効化してください。

手順: 1. Settings → Connectors → 対象を Connect 2. 認可スコープを read-only で設定 3. 自然言語で 3 つタスクを投げてみる 4. 想定通りの結果が返るか確認

観察ポイント: - 関連ファイル/ページを正確に見つけてくれるか - 引用箇所が正確か (ハルシネーションしていないか) - 大量データを処理させると遅くないか

▶ Playground を開いて実行
Hands-on Exercise

演習: Combo Use Case を 3 つ設計

2 つ以上の Connector を組み合わせる ワークフローを 3 つ設計してください。

: - Combo: GitHub × Notion → リリースノート自動生成 - Combo: Calendar × Gmail → 会議議題の自動抽出

各案に: 1. 関わる Connector 2. ワークフロー (Claude が何をするか) 3. チャットで投げる例文 (実際に使えるレベルで) 4. 期待効果 (時短時間など)

▶ Playground を開いて実行

理解度チェック

5 問のクイズで理解度を確認しましょう。

クイズを開く
🎉

まとめ

お疲れ様でした!