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第7章 · Claude on the Web

Connectors / MCP for the Web

Connectors · 約 12 分

重要キーワード

English日本語説明
Connector コネクタ claude.ai が外部 SaaS と連携する仕組み
OAuth OAuth認証 ユーザーの代理でサービスにアクセスする標準認証
Custom Connector カスタムコネクタ 自社 MCP を claude.ai に登録
Scope スコープ 認可される操作の範囲 (read-only など)

Connectors とは

claude.ai を SaaS と接続 する仕組み。ユーザーがチャットで「先週の Notion ノートを要約して」と言うだけで、Claude が Notion を読みに行きます。

公式 Connectors (主要なもの)

セットアップ手順 (例: Google Drive)

  1. claude.ai → Settings → Connectors
  2. 「Google Drive」を選択 → Connect
  3. ブラウザで Google OAuth 画面 → 認可
  4. 認可スコープを確認 (read-only 推奨)
  5. 完了。チャットで使えるように:
> Drive にある先週の議事録ファイルから、繰り返し議論された 3 トピックを抽出して

→ Claude が自動で Drive を検索 → 関連ファイルを取得 → 要約。

内部的には MCP

公式 Connectors の多くは MCP サーバー として実装されています。 Claude Code でも同じ MCP を使えるので、Web ↔ ローカルで一貫した体験 が得られます。

[Claude.ai (Web)]   ─┐
                     ├──> [Notion MCP] ─> [Notion]
[Claude Code (CLI)] ─┘

→ 自社の Custom Connector を 1 つ書けば、両方から使える。


各 Connector の実用例

Google Drive

> /marketing 配下の 2026 年の議事録から、Q1 の意思決定を 5 つに整理して
> 先月の OKR レポート Doc を読んで、達成率の低い目標 3 つを特定
> Sheets `metrics-2026.xlsx` の B〜F 列を可視化して、傾向を分析

Gmail

> 今週の未読の重要メール (上司・顧客から) を要約して
> 最近のメール 30 件から、頻出する依頼パターン 5 つを抽出
> このメール (転送) に対する返信草案を 3 案で

GitHub

> anthropics/claude-code リポジトリの最新 5 PR を要約
> issue #42 にコメントして「LGTM、approve しました」と書いて
> 私がアサインされている open Issue の優先度を判定して

Notion

> 「設計レビュー 2026Q1」ページから、未決議事項を抽出して GitHub Issue 化して
> Engineering ワークスペースの全 KPI ページから、Q2 の主要指標を一覧化

Slack

> #general の最新 50 メッセージから、未対応の質問を抽出
> #ops に「本日のデプロイ完了 🚀」と投稿

Calendar

> 来週の会議で、議題が空欄のものを特定して、出席者の最近のメールから推測した議題を埋めて
> 今月の会議時間の合計と、最も長い会議トップ 5 を集計

強力な組み合わせ Use Case

Combo 1: GitHub × Notion

先週マージされた PR からリリースノートを Notion ページに書いて

→ GitHub から PR 情報取得 → Markdown 生成 → Notion に投稿。

Combo 2: Drive × Slack

Drive の quarterly-review-2026Q1.docx を要約して、#leadership チャンネルに投稿

Combo 3: Calendar × Gmail

明日の会議の議題を、出席者の最近のメールから推測して

Combo 4: Stripe × Slack

過去 24 時間の決済失敗を集計して、原因と一緒に #ops に通知

→ ビジネスインテリジェンスを チャット 1 文で 自動化できる。


自社サービスを Connector にする (Custom Connector)

社内ツールを Claude から自然言語で操作できるようにする手順:

① MCP サーバーを書く

ch6-l4 の FastMCP の例を参照。HTTP/SSE で公開:

from mcp.server.fastmcp import FastMCP
mcp = FastMCP("my-internal-tools")

@mcp.tool()
def get_user_status(user_id: str) -> dict:
    """社内ユーザーシステムの状態を取得"""
    # ... 実装 ...
    return {"status": "active", "tier": "enterprise"}

if __name__ == "__main__":
    mcp.run(transport="sse", port=8000)

② OAuth 認証ハンドラを実装

ユーザーが claude.ai 上で OAuth ログインする経路を提供。

③ HTTPS で公開

社内サーバー (or AWS / Vercel 等) に HTTPS で公開。 URL を https://mcp.your-company.com のような形で固定。

④ claude.ai に登録

  1. claude.ai の Settings → Custom Connectors
  2. 「Add Connector」 → URL 入力
  3. メタデータ (名前・説明・アイコン) を入れる
  4. 認証方式を選択

⑤ 社員が認可

各社員が claude.ai 上で OAuth 経由で認可 → 使える状態に。

「社内向け Claude Plugin」 が出来上がる。


セキュリティのチェックリスト

項目 推奨
スコープ 最小限から (read-only → write は別途)
監査ログ 全アクセスを記録 (誰が何時に何を)
ユーザー権限 個別に切り分け (Connector 側で許可制)
トークン取り消し 失効・取り消し機構を持つ
データ暗号化 TLS 必須、保存時も暗号化推奨
PII 取り扱い 必要最小限、通信ログから除外

よくある失敗


Web 検索 vs Connectors

Web Search Connectors
対象 公開 Web あなたが認可した SaaS
認証 不要 OAuth
プライバシー 公開情報 個人/組織データ
用途 最新情報リサーチ 個人化されたタスク
実装 内蔵 MCP プロトコル

「公開情報」は Web Search、「自分の SaaS データ」は Connectors、と使い分け。


制限事項

▶ Connectors 活用案
私はカスタマーサポート責任者です。Gmail + Notion + Slack の Connector を組み合わせて、毎週の運用を改善できる Claude ワークフローを 3 つ設計してください。各案にチャットで投げる例文を含めて。

演習問題

演習 1: Connector 1 つを実際に有効化して試す

あなたが日常使う SaaS から 1 つ選び (Google Drive / GitHub / Notion など)、claude.ai に Connector を有効化してください。

手順: 1. Settings → Connectors → 対象を Connect 2. 認可スコープを read-only で設定 3. 自然言語で 3 つタスクを投げてみる 4. 想定通りの結果が返るか確認

観察ポイント: - 関連ファイル/ページを正確に見つけてくれるか - 引用箇所が正確か (ハルシネーションしていないか) - 大量データを処理させると遅くないか

スタータープロンプト:
私の Drive にある先月の議事録ファイルから、最も繰り返し議論された 3 トピックを抽出して。各トピックに、議事録のファイル名と該当箇所の引用を添えてください。
ヒントを見る

OAuth 認可は最小権限から始めるのが鉄則。読み取りだけで足りるなら write 権限を付けないこと。引用が正確かは必ず手元で確認 (信用しすぎない)。

演習 2: Combo Use Case を 3 つ設計

2 つ以上の Connector を組み合わせる ワークフローを 3 つ設計してください。

: - Combo: GitHub × Notion → リリースノート自動生成 - Combo: Calendar × Gmail → 会議議題の自動抽出

各案に: 1. 関わる Connector 2. ワークフロー (Claude が何をするか) 3. チャットで投げる例文 (実際に使えるレベルで) 4. 期待効果 (時短時間など)

スタータープロンプト:
私はソフトウェアエンジニアリング部門のテックリードです。GitHub + Slack + Notion の Connector を組み合わせて、チーム運用を改善する Combo Use Case を 3 つ設計してください。各案に「関わる Connector」「ワークフロー」「投げる例文」「期待効果」を含めてください。
ヒントを見る

Combo は組み合わせの数が多すぎると複雑化します。2〜3 個の Connector で確実に動くシンプルなワークフローから始めましょう。

理解度チェック

  1. claude.ai の Connectors の内部実装の多くは?
    1. 独自バイナリ
    2. MCP サーバー
    3. Webhook のみ
    4. ZIP 同期
  2. Custom Connector を登録するメリットは?
    1. 自社ツールを Claude から自然言語で操作できる
    2. GPU が無料で使える
    3. API キーが要らなくなる
    4. OS の制限を回避できる
  3. Connector を導入するときの推奨は?
    1. 全権限を最初から付与
    2. read-only から段階的に拡大
    3. ログを取らない
    4. 個人アカウントで共有
  4. Connectors の認可方式として最も一般的なのは?
    1. OAuth
    2. Basic 認証
    3. WPA2
    4. TLS のみ
  5. 「公開 Web の最新ニュースを要約」したい時に最適な機能は?
    1. Connectors (GitHub)
    2. Web Search
    3. Custom Connector
    4. クラウド版 Claude Code
解答と解説を見る
  1. B — 公式コネクタの多くは MCP として実装されているため、Claude Code でも同じ MCP を共有できます。
  2. A — MCP として書けば社内ツールを Claude から直接操作できます。Web/CLI の両方から使えるのも強み。
  3. B — 最小権限から始めるのがセキュリティの基本です。
  4. A — OAuth でユーザー代理アクセスを安全に行います。期限切れ・取り消しも標準でサポート。
  5. B — 公開情報は Web Search が向きます。Connectors は認可された SaaS データ専用。