Connectors とは
claude.ai を SaaS と接続 する仕組み。ユーザーがチャットで「先週の Notion ノートを要約して」と言うだけで、Claude が Notion を読みに行きます。
公式 Connectors (主要なもの)
- 🟢 Google Drive (Docs/Sheets/Slides 読み込み)
- 📧 Gmail (メール検索・読み込み・下書き)
- 📅 Google Calendar (予定確認・作成)
- 💻 GitHub (PR/Issue/コード)
- 📝 Notion (ページ検索・読み込み・更新)
- 💬 Slack (チャンネル検索・メッセージ送信)
- 💳 Stripe (決済データ)
- 🎨 Canva (デザイン素材)
- ... 他続々追加中
セットアップ手順 (例: Google Drive)
- claude.ai → Settings → Connectors
- 「Google Drive」を選択 → Connect
- ブラウザで Google OAuth 画面 → 認可
- 認可スコープを確認 (read-only 推奨)
- 完了。チャットで使えるように:
> Drive にある先週の議事録ファイルから、繰り返し議論された 3 トピックを抽出して
→ Claude が自動で Drive を検索 → 関連ファイルを取得 → 要約。
内部的には MCP
公式 Connectors の多くは MCP サーバー として実装されています。 Claude Code でも同じ MCP を使えるので、Web ↔ ローカルで一貫した体験 が得られます。
[Claude.ai (Web)] ─┐
├──> [Notion MCP] ─> [Notion]
[Claude Code (CLI)] ─┘
→ 自社の Custom Connector を 1 つ書けば、両方から使える。
各 Connector の実用例
Google Drive
> /marketing 配下の 2026 年の議事録から、Q1 の意思決定を 5 つに整理して
> 先月の OKR レポート Doc を読んで、達成率の低い目標 3 つを特定
> Sheets `metrics-2026.xlsx` の B〜F 列を可視化して、傾向を分析
Gmail
> 今週の未読の重要メール (上司・顧客から) を要約して
> 最近のメール 30 件から、頻出する依頼パターン 5 つを抽出
> このメール (転送) に対する返信草案を 3 案で
GitHub
> anthropics/claude-code リポジトリの最新 5 PR を要約
> issue #42 にコメントして「LGTM、approve しました」と書いて
> 私がアサインされている open Issue の優先度を判定して
Notion
> 「設計レビュー 2026Q1」ページから、未決議事項を抽出して GitHub Issue 化して
> Engineering ワークスペースの全 KPI ページから、Q2 の主要指標を一覧化
Slack
> #general の最新 50 メッセージから、未対応の質問を抽出
> #ops に「本日のデプロイ完了 🚀」と投稿
Calendar
> 来週の会議で、議題が空欄のものを特定して、出席者の最近のメールから推測した議題を埋めて
> 今月の会議時間の合計と、最も長い会議トップ 5 を集計
強力な組み合わせ Use Case
Combo 1: GitHub × Notion
先週マージされた PR からリリースノートを Notion ページに書いて
→ GitHub から PR 情報取得 → Markdown 生成 → Notion に投稿。
Combo 2: Drive × Slack
Drive の
quarterly-review-2026Q1.docxを要約して、#leadership チャンネルに投稿
Combo 3: Calendar × Gmail
明日の会議の議題を、出席者の最近のメールから推測して
Combo 4: Stripe × Slack
過去 24 時間の決済失敗を集計して、原因と一緒に #ops に通知
→ ビジネスインテリジェンスを チャット 1 文で 自動化できる。
自社サービスを Connector にする (Custom Connector)
社内ツールを Claude から自然言語で操作できるようにする手順:
① MCP サーバーを書く
ch6-l4 の FastMCP の例を参照。HTTP/SSE で公開:
from mcp.server.fastmcp import FastMCP
mcp = FastMCP("my-internal-tools")
@mcp.tool()
def get_user_status(user_id: str) -> dict:
"""社内ユーザーシステムの状態を取得"""
# ... 実装 ...
return {"status": "active", "tier": "enterprise"}
if __name__ == "__main__":
mcp.run(transport="sse", port=8000)
② OAuth 認証ハンドラを実装
ユーザーが claude.ai 上で OAuth ログインする経路を提供。
③ HTTPS で公開
社内サーバー (or AWS / Vercel 等) に HTTPS で公開。
URL を https://mcp.your-company.com のような形で固定。
④ claude.ai に登録
- claude.ai の Settings → Custom Connectors
- 「Add Connector」 → URL 入力
- メタデータ (名前・説明・アイコン) を入れる
- 認証方式を選択
⑤ 社員が認可
各社員が claude.ai 上で OAuth 経由で認可 → 使える状態に。
→ 「社内向け Claude Plugin」 が出来上がる。
セキュリティのチェックリスト
| 項目 | 推奨 |
|---|---|
| スコープ | 最小限から (read-only → write は別途) |
| 監査ログ | 全アクセスを記録 (誰が何時に何を) |
| ユーザー権限 | 個別に切り分け (Connector 側で許可制) |
| トークン取り消し | 失効・取り消し機構を持つ |
| データ暗号化 | TLS 必須、保存時も暗号化推奨 |
| PII 取り扱い | 必要最小限、通信ログから除外 |
よくある失敗
- 🚫 read-only で十分なのに write 権限を付与 → 暴走時のリスク
- 🚫 トークンを長期発行で取り消し機構なし → 漏洩時に対処不能
- 🚫 全社員が同じトークンを共有 → 監査不能
Web 検索 vs Connectors
| Web Search | Connectors | |
|---|---|---|
| 対象 | 公開 Web | あなたが認可した SaaS |
| 認証 | 不要 | OAuth |
| プライバシー | 公開情報 | 個人/組織データ |
| 用途 | 最新情報リサーチ | 個人化されたタスク |
| 実装 | 内蔵 | MCP プロトコル |
→ 「公開情報」は Web Search、「自分の SaaS データ」は Connectors、と使い分け。
制限事項
- 一部 Connector は read-only (write 操作非対応)
- 大量データの一括処理には不向き → クラウド版 Claude Code で処理する設計
- 認証期限切れに注意 (1〜3 ヶ月で再認可が必要なことも)
- Free プランでは使えない Connector もある
私はカスタマーサポート責任者です。Gmail + Notion + Slack の Connector を組み合わせて、毎週の運用を改善できる Claude ワークフローを 3 つ設計してください。各案にチャットで投げる例文を含めて。