← レッスンに戻る
第5章 · Claude Code入門

Claude Codeとは

What is Claude Code · 約 10 分

重要キーワード

English日本語説明
Claude Code クロードコード Anthropic 公式の CLI ベース AI コーディングエージェント
Agent エージェント 目標達成のため自律的に複数アクションを取る AI
Tool ツール Claude Code が使う Read/Edit/Bash 等の機能
Permission Mode 権限モード 操作実行前にユーザー確認を求めるかどうかの設定

Claude Code (クロード・コード) とは

Claude Code は Anthropic 公式の CLI ベース AI コーディングエージェント。 ターミナルから対話的に呼び出し、プロジェクトのファイルを直接読み書き しながら開発を進めます。 GitHub Copilot のような「行単位の補完」ではなく、「タスクを丸ごと任せて完了まで持っていく」 思想。

典型的な使い方 (実例)

$ cd my-flask-app
$ claude
> ログイン機能にレート制限を追加して。1分10回まで、超えたら 429 を返す。テストも書いて。

これだけで Claude Code は: 1. リポジトリ構造を把握 (ls, Read README.md, Read CLAUDE.md) 2. 既存のミドルウェア構成を調査 (Grep, 関連ファイル Read) 3. 計画立案 → ライブラリ選定 (Flask-Limiter 等) 4. requirements.txt 更新、ミドルウェア実装、ルート保護 5. テスト追加 (pytest tests/test_rate_limit.py) 6. テスト実行 → 失敗があれば自己修復 7. 完了報告

人間は 承認とレビュー だけ。これが「エージェンティック・コーディング」の核。

何ができるか (ツール一覧)

IDE 補完エージェント (Cursor / Copilot Agent / Aider) との違い

観点 IDE 補完 (Copilot) Cursor / Copilot Agent Claude Code
単位 行・関数 エディタ内のタスク プロジェクト全体 + シェル
動作場所 エディタ内 エディタ内 CLI / IDE / Web どこでも
シェル統合 なし 限定的 無制限 (許可制)
自律性 低い 高い (Plan Mode / Hooks)
カスタマイズ 少ない Slash Commands / Skills / MCP / Subagents
安全性 - エディタ操作のみ Permission Mode / Hooks で多層防御
長時間タスク 不可 不可 Background tasks 可能

利用形態 (どこから使うか)

すべて同じバックエンド (同じモデル) を共有。一つのセッションを別端末で再開 することも可能。

料金 (2026 年現在)

💰 API モードはトークン単価で支払う。Sonnet で 1 ヶ月使い倒すと数百 USD いくこともあるので、Max 契約のほうが結果的に安いことが多い。

内部アーキテクチャ

[ ユーザーのターミナル / IDE ]
        ↓ プロンプト
[ Claude Code (Node.js プロセス) ]
        ↓ Tool Use (Anthropic API 経由)
[ Read / Edit / Bash / Grep / WebFetch / Agent / MCP ... ]
        ↓ ファイルシステム / シェル / git / 外部 API
[ あなたのプロジェクト + 周辺サービス ]

Claude Code 自体は Tool Use を駆使するエージェント。ローカル OS のリソースを Tool 経由で操作する仕組みなので、Permission ModeHooks で許可範囲を制御できます。

前提条件

Claude Code が「効く」タスクと「効かない」タスク

効く: - 大規模リファクタリング (例: Python 2 → 3、CommonJS → ES Modules) - 新機能追加 (テスト付き) - バグの調査と修正 - レガシーコードの解読・ドキュメント生成 - コードレビュー - マイグレーションスクリプト作成 - DevOps (Dockerfile, CI 設定の生成)

効かない or 慎重に: - 機密データを直接扱う処理 (.env の生成は OK、本番 DB アクセスは慎重に) - アーキテクチャの根幹判断 (人間の意思決定が必要) - 長時間のリアルタイム監視 (クラウド版 Claude Code 等が向く) - 物理的アクセスが必要な作業 (BIOS 等)

▶ Claude Code を Claude に説明させる
あなたは Anthropic の Developer Advocate です。Claude Code を 1 分で説明する社内向けスクリプトを書いてください。3 つのキーポイントに絞ってください。

演習問題

演習 1: あなたの業務に Claude Code を当てる

あなたが普段抱える コーディング/運用タスク を 5 つ挙げ、それぞれが Claude Code で楽になりそうか分類してください。

フォーマット: | タスク | Claude Code 適性 | 理由 | | --- | --- | --- | | 例: 古い JavaScript を TS に移行 | ◎ | 一括変換と検証に向く |

スタータープロンプト:
私が普段行うエンジニアリングタスクを Claude Code が支援できそうか評価してください。
以下のタスク 5 つに対し、◎/◯/△/× の適性と理由を表で答えてください。
1. レガシー Python 2 コードを Python 3 に移行
2. PR レビュー
3. 機密情報を含む本番 DB に直接クエリ
4. テストカバレッジ低下箇所の補完
5. 新しいライブラリの API ドキュメント要約
ヒントを見る

× が出るのは、機密データのリスク・人間判断が必須のケース・物理的アクセスが必要なケースなど。あなたの業務でも切り分けてみましょう。

理解度チェック

  1. Claude Code が動く場所として該当しないのは?
    1. ターミナル
    2. VS Code 拡張
    3. Web 版 (claude.ai/code)
    4. Excel マクロ
  2. IDE 補完 (Copilot) との一番の違いは?
    1. 色がきれい
    2. プロジェクト全体を文脈に計画から実行までを行う自律性
    3. 完全無料
    4. オフラインで動く
  3. Claude Code が直接できないのは?
    1. ファイル編集
    2. シェル実行
    3. git 操作
    4. BIOS 書き換え
  4. Claude Code の本体は何の上で動く?
    1. ブラウザのみ
    2. Node.js プロセス
    3. Python のみ
    4. ハードウェア専用ファーム
解答と解説を見る
  1. D — Excel マクロ上では動きません。
  2. B — Claude Code はエージェント的に計画と実行までを担います。
  3. D — BIOS 書き換えのような OS 外の操作はサポートされません。
  4. B — Node.js 上で動く CLI です。