重要キーワード
| English | 日本語 | 説明 |
| LLM |
大規模言語モデル |
Large Language Model。膨大なテキストで学習し、自然言語を生成・理解する AI |
| Anthropic |
アンソロピック |
Claude を開発する米国の AI 企業。AI Safety に重点を置く |
| Constitutional AI |
憲法 AI |
原則に基づき AI が自己批評・修正することで安全性を高める Anthropic 独自の訓練手法 |
| Hallucination |
幻覚 |
LLM がもっともらしいが事実ではない情報を生成してしまう現象 |
| Multimodal |
マルチモーダル |
テキスト以外 (画像など) の入力も扱えること |
Claude (クロード) とは
Claude は Anthropic 社が開発した 大規模言語モデル (LLM = Large Language Model) です。
人間の自然言語を理解し、文章生成・要約・翻訳・コード生成・推論など幅広いタスクをこなします。
名前の由来は情報理論の創始者 Claude Shannon (クロード・シャノン) から。
Anthropic のミッション
Anthropic は AI Safety (AI 安全性) を中心に据えた研究会社で、
「人類にとって有益で、無害で、誠実な (helpful, harmless, honest)」AI を目標に掲げています。
創業者は OpenAI 出身の Dario Amodei・Daniela Amodei 兄妹。
この理念は Constitutional AI (憲法 AI) という独自の訓練手法に反映されています。
Claude の強み
- 長いコンテキスト (Long Context): 標準で 200K、拡張版で 1M トークン (約 75 万語) を一度に処理可能。書籍 1 冊や巨大コードベースを丸ごと渡せる。
- 高度な推論 (Reasoning): 複雑な多段推論や数学・コーディングに強い。
- 誠実さ (Honesty): 知らないことは「わかりません」と答え、ハルシネーション (幻覚) を抑える設計。
- マルチモーダル (Multimodal): テキストだけでなく画像入力も処理できる。
- Tool Use (ツール使用): 外部 API・関数を呼び出してタスクを実行可能。
- 長時間のエージェント動作: Claude Code (ローカル / クラウド版) が長時間タスクを完遂できる。
Claude の苦手なこと
- 音声・動画の直接入力 (テキスト書き起こし経由なら可能)
- 学習時点以降の情報 (これは RAG や Web 検索ツールで補う)
- 完全に決定論的な計算 (大きな数の乗算など — Tool Use で外部実行させるのが定石)
この講座で学ぶこと
- Claude モデル本体の使い方 (claude.ai)
- Claude API によるアプリ開発 (Python/TypeScript)
- Claude Code による開発支援 (ローカル CLI/IDE と、クラウドで動く Claude Code on the web)
- Claude Cowork (デスクトップで動く知識労働向けエージェント) の活用
- プロンプトエンジニアリングのベストプラクティスと評価 (Eval)
最初に Claude そのものを動かして感触を掴みましょう。
演習問題
演習 1: Claude に自己紹介させる
Playground で Claude に 「自己紹介」 をさせ、その後に「あなたが苦手なことは何ですか?」と続けて聞いてください。
観察ポイント:
- 一人称や敬体 / 常体の選択
- 「苦手」を素直に答えるか、回避するか
- ハルシネーション (例: 存在しない機能を述べる) が出ないか
スタータープロンプト:
あなたは Claude というアシスタントです。自己紹介を 3 文程度でしてください。次に、自分が苦手なことを 3 つ箇条書きで挙げてください。
ヒントを見る
system プロンプトで「事実でないことは述べない」と書くと、ハルシネーションが減ります。temperature を 0.0 にすると毎回同じ答えになるか試してみましょう。
サンプル解答を見る
良い自己紹介の例:
こんにちは。私は Anthropic 社が開発した AI アシスタント Claude です。文章作成・要約・コーディングなど、さまざまなテキストタスクをお手伝いします。気軽にご質問ください。
苦手なことを聞かれたら、リアルタイム情報が無いこと、画像生成ができないこと、長期記憶が無いこと、などを正直に答えるのが理想です。
理解度チェック
-
Claude を開発した会社はどれですか?
- OpenAI
- Anthropic
- Google DeepMind
- Meta AI
-
Anthropic が掲げる AI の三原則として最も近いものは?
- Fast, Cheap, Scalable
- Helpful, Harmless, Honest
- Open, Free, Modular
- Creative, Concise, Compliant
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Claude の訓練に用いられている独自手法は?
- Reinforcement Learning from Human Feedback のみ
- Constitutional AI
- Self-Play
- Federated Learning
-
Claude が直接扱えない入力モードは?
- テキスト
- 画像
- 音声(WAV)
- PDF
-
Claude の名前 "Claude" の由来として最もよく知られているのは?
- クロード・モネ (画家)
- クロード・シャノン (情報理論の父)
- クロード・ドビュッシー (作曲家)
- クロード・チアリ (タレント)
解答と解説を見る
- B — Claude は Anthropic 社が開発した LLM です。
- B — Anthropic は *helpful, harmless, honest* を AI の理想として掲げます。
- B — Anthropic は RLHF に加え、原則 (constitution) に基づく自己批評を行う Constitutional AI を採用しています。
- C — 音声は文字起こしを経由する必要があります。画像と PDF はネイティブで扱えます。
- B — 情報理論の創始者 Claude Shannon に由来します。